少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

ダーマ

ダーマってなんだ?教範には「宇宙の真理」とある。

抽象的な言葉でしかわからなかったこの言葉を

学生時代の先生はこう説明してくれた。

ダーマとは

「時間」「光」「引力」そして「生命」

この4つなんだ、と。

すべての人に対して平等に時間は与えられ、光は降り注ぎ、引力は作用する。

かっこいい人もいれば不細工な人もいる。五体満足で健康な人もいれば障害を持っている人もいる。でも生きている、ということでは皆一緒なんだ、と。

ダーマの前ではすべての人間は無力であり平等だ、と。

特別な人などいない。どんな人もみんな一緒なんだ。だから、自分で自分をあきらめるなよ、と。

この話を聞いているとき、俺はなにか先生の後ろに後光が差しているように見えたんだ。今でもはっきり覚えているよ。

開祖法話でもよく出てくる

「武道の真剣勝負において、本当に勝った時は相手を殺した時であり、負けた時は殺された時である」

「絶対に死ぬまでは負けたんでないというのが、わしの信念である」

「生きてる間は大丈夫。生きてる間はどんなことがあっても立ち直れるんだ」

という言葉。

本来、人殺しの技であり、相手を傷付けるための武術の考えが

裏を返せば生きるための信念になり得る、という事に気が付いたのもこの頃だ。

命のある間は何度でも立ち直れる。今や俺の信念にもなった。

自殺なんかアホらしくてする気にもならないね。