少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

指導

先生からみんなの前で技の説明をするように求められると、未だにどう伝えていいか言葉と動作の選択に困ることがある。
 
個別に組んだ相手にアドバイスする事はけっこうあるのだが、前に立ってさまざまな段位、性別、年齢の人を相手に説明するのは、難しい。それぞれのレベルもあるし、型どおりの言葉を言うのも個人的には嫌なのだ。
 
①まずは見せる。
②動作を分解して説明
③悪例を示す
④級拳士と有段者の技の違い(応用変化)を見せる
 
という流れでやりたいのだが、②と③は言い出したらキリがない。
どの動作を示すか、どんな悪例を抽出するか、というところで悩むのだ。
 
あんまり長く説明して俺の独演会になってもほかの人の練習にならないので、ついつい早口で終わらせようとしてしまう。
まぁ、現実的にはパッパと見せて、後で個別で指導するのが一番いいのだが。実際、自分で動いて体感してもらわないとわからんし。
 
④は、俺がこだわるところでもある。
内受突や流水蹴であっても、対の先でとるか、後の先でとるか、それだけでも違って見える。
しかしたったそれだけのことが、意外と練習されていない。それだけで技の幅もかなり広がるのだが。剛法だけではなく、柔法においてもだ。
 
級拳士のやる技と、高段者のやる技は、例えば同じ逆小手だったとしても違わなければならない。
 
まぁ、全ては「基本」の上に成り立っているのだけど。
 
それはさておき。
 
以前読んだ本に書いていたのだが、「難しいことを難しい言葉のまま伝えるのは、その人が本当に理解していないからだ」とあった。
 
難しい言葉を簡単な(理解しやすい)言葉に言い換えて伝えることができて、初めてその人も理解していると言える。
 
簡潔かつ、分かりやすい見せ方、言葉、動きをもっと考えねば。