少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

孫子の兵法

 
月刊「秘伝」の少林寺拳法特集の中で、新井先生のインタビューが掲載されていた。
 
知人に貸してしまったので、はっきりと覚えていないが、開祖の人物像について「勝って後に戦いを仕掛ける、まさに孫子の兵法を実践していた」といった記述があった。
 
仕事中コンビニに寄ったら、偶然にも孫子の兵法を説明した本が売っていたので、衝動買いしてしまった。
 
イメージ 1
 
この本の中でこういう記述がある。
 
「勝つ可(べ)からざる者は守りなり。勝つ可き者は攻なり」
(意訳=不敗の態勢というものは防勢のなかに存在し、勝利の可能性は攻勢のなかから生じてくる)
 
「古の善く戦う者は、先ず勝つ可からざるを為して、以て敵の勝つ可きを待つ」
(意訳=昔の戦いに巧みな者は、まず不敗の態勢を整え、しかる後に、敵が弱点を暴露して誰でもが勝てる態勢になるのを待ったものである)
 
後半部分はともかく、前半は少林寺拳法の特徴である「守主攻従」に相通じるではないか。
 
開祖が孫子の兵法に影響を受けていたことは想像に難くないだろう。
 
「勝たなくてもいい。しかし絶対に負けるな」
 
これが開祖の思想だったので、後半部分は敢えて省いたのだろう。
 
拳士ならば一読してみてはいかがだろうか。俺も今度はもっとちゃんとした本を読みたいと思う。
 
ちなみに孫子の兵法では「先手必勝」の重要性も説いていることを併せて申し添えておきたい。