少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

日本の未来

東日本震災で多くの人が犠牲になった。

死者と行方不明者を合わせると現時点で約2万8,000人。もっと増えるかもしれない。

新聞やネットのニュースを見るたびに泣けてくる記事が載っている。



この災害を知って

世界各国からレスキュー隊や義援金が集まってきているという。

ユニセフの代表が「日本はこれまで多くの国を支援してきた援助大国だ。今度は我々が日本を支援する番だ」と言ってくれた。

アフリカの小国が500万円の義援金を送ってくれた。「日本のような豊かな国にとって、これが微々たるものであるのはわかっている。でも我々の気持ちなんだ」
金額の問題じゃなく、その気持ちが嬉しい。

普段は、竹島尖閣諸島などの領土問題、歴史問題でいがみ合っている中国や韓国からもレスキュー隊が来てくれた。「四川大地震の時、日本のレスキュー隊は死者への尊厳をもって接することを教えてくれた」

北方領土を巡って争っているロシアでは、北方領土の返還を主張する新聞の社説まで現れたというニュースも見た。

破壊された道路がたったの数日で復旧され、海外からは日本の技術力の高さに驚嘆の声が上がっているという。


極限状態でも秩序を保っている日本人の国民性に世界中が感嘆の声をあげている。

ホントは火事場泥棒だっているし、逆にいえば国際社会で主張できないことの裏返しなのではないかとも思ってしまうが。


それはともかく

こんなことって今まであったかな?

少なくとも俺の記憶にはない。あるのは湾岸戦争の時でも日本は多額の支援をしたのに、クウェートが出した感謝の意を表す国の中に日本の名前がなかったっていう寂しくなるような話題だ。

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「我等は愛民愛郷の精神に則り 世界の平和と福祉に貢献せん事を期す」

10年くらい前に改訂された信条第2項。


俺は「世界とか、んな大げさな」と思っていた。もっと言えば「前の信条に戻さんかい!」とさえ思っていた。

だけど

この国の未来は、国際貢献の中にあるのかもしれない。

そう思うようになった。