少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

原点

かつてお世話になった先生のブログを偶然にも発見した。

もう10年もお会いしておらず、年賀状のやり取りしかしていなかったが、とてもお元気そうだった。

いや、元気そうどころか

「天命」を全うしようと、自らの仕事に情熱と誇りを持って打ち込んでいる姿が生き生きと伝わってきた。

やる気。元気。勇気。ブログを読むだけで、先生のあらゆる「気」がビンビンと伝わってきた。


ブログにはこう綴っておられた。

「食べるために働く、遊ぶために働く、そして次の未来を切り開くために働く。すべてするべきだ」

と。

ふと、自分の仕事を振り返った。

食べるため、遊ぶため。うん。やってるよな。

しかし「次の未来を切り開くため」。そんな意識はなかった。


高校を卒業して、知らない土地に行って、その土地の道院に転籍して、衝撃を受けた。

「本当に楽しく豊かな人生を送るために少林寺拳法を修行するのだ」

と自信を持って言ってくれる先生の姿が、俺にはまぶしかった。

そして今もそれを実践しておられることがとても嬉しく、そして勇気づけられた。たとえ組織を離れられても。

技術面では社会人になってから就いた先生に一番影響を受けたが、少林寺拳法に対する考え方では、やはり10代後半から20代前半に師事した先生に一番影響を受けているな、と改めて確信した。俺の原点だと思う。

ブログに何か書き込もうかと思ったが、やめた。

直接お会いして、また話したい。

その時には「成長したな」と言ってもらえるように

今やるべきことを、自分がやると決めたことを一生懸命やらなければ、と思った。

そして

「本当に楽しく豊かな人生を送るために少林寺拳法を修行するのだ」

と、先生の受け売りではなく、自分自身の言葉として言えるようになりたい。