少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

信条第二項

今の信条に変わったのは、もう10年以上前かな。

「我等は日本人として 祖国日本を愛し日本民族の 福祉を改善せんことを期す」

大学生の時、俺この信条第二項が大好きだったんだ。




練習はいつも19時ぴたりに始まった。

太鼓が鳴る。聖句、誓願、礼拝詞、道訓、そして瞑目。

しばらくの静寂の後、バンッ!と打棒が鳴る。

信条。

「我等は日本人として 祖国日本を愛し―」を唱和。俺はやっぱり日本人だな、と自分のアイデンティティを確認する。

ちょうどその頃「ゴーマニズム宣言」とか新しい歴史教科書を作る会なんかが新聞紙上を賑わしていて、中国や韓国なんかとの外交問題にまで発展していたと思うので、民族とか戦争とか宗教とかに興味があったんだよな。

「我等は正義を愛し 人道を重んじ 礼儀を正し 平和を守る 真の勇者たることを期す」この時には自分の中で熱いものが脈打つのが分かった。


練習が始まる―。


気持ちが高まっていくのが分かった。

今の信条第二項は

「我等は愛民愛郷の精神に則り 世界の平和と福祉に貢献せんことを期す」

だ。今は日本の道院でも外国人拳士が所属していることもめずらしくないから、問題が生じるのもわかる。が、(多分)純粋日本人である俺からすれば、何かアイデンティティを刺激するものがなくて、物足りない、と思ってしまうのである。



ちなみに意地悪い事を言えば


世界の平和と福祉に貢献するために


実際に具体的な行動をしている拳士がどれだけいることか?


世界中テロと戦争と貧困だらけ。


仲良く武道ごっこして「世界の平和」とか言ってたらちゃんちゃらおかしいと思わないかい?


少林寺拳法

「行動の哲学」だ。

行動してナンボ。行動に移せないような大言壮語は、あんまり言わない方がいいんじゃないかとか、思ったりするのである。