少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

拳禅一如

「健康な肉体には健全な精神が宿る」
 
という。
 
古代ローマの偉い人が言った言葉らしいが、真意は
 
「健全な肉体に健全な精神が宿っていればいいのに」
 
と皮肉を込めて言ったという話を聞いたことがある。要するに肉体が健全だからと言って精神まで健全であるとは限らないということだ。
 
少林寺拳法では拳禅一如と言うな。
 
ところで、高段者になれば、人間性は向上するだろうか。
 
「否」と答えざるを得ない。
 
今朝ミクシーを開くと、少林寺コミュのトピで次のニュースが紹介されていた。
 
 
 少林寺拳法界重鎮の大学講師が売春店経営-。東京都新宿区歌舞伎町の個室マッサージ店を売春のために提供したとして、警視庁保安課は11月30日までに、売春防止法違反(場所提供業)の疑いで同店の経営者、高松恒夫容疑者(60)ら男2人を逮捕した。同容疑者は少林寺拳法の高段者で、日体大非常勤講師として指導もしていた。しかし繁華街では「裏ビジネス」に手を染め、今春の開店以来、約1500万円も売り上げていたという。
 高松容疑者の逮捕容疑は11月3日、自身が経営する歌舞伎町1丁目のビル5階にある個室マッサージ店「エンジェル」の部屋を、女性従業員に売春させる場所として提供した疑い。同容疑者は新宿区在住。以前は整体師をしていたといい「普通のマッサージよりも、売春の方がもうかった」と容疑を認めている。ほかに同店店長で、埼玉県川口市に住む47歳の男も逮捕された。
 保安課の調べによると、高松容疑者は3月、中国人女性らに売春行為をさせる目的でエンジェルを開店し、11月までに計約1500万円を売り上げていた。11月30日午後、同ビルの店舗があったとみられる部屋はドアが閉まり、店名が書かれた看板もなく、静まり返っていた。歌舞伎町の風俗店関係者は「最近は、看板を出さずに売春行為をする店もあり、その類いの店だった可能性がある」と話した。
 高松容疑者の「表の顔」は少林寺拳法を教える大学講師だった。日体大によると、高松容疑者は04年ごろから週1~2回、東京都世田谷区のキャンパスで少林寺拳法の授業を持つ非常勤講師を務めた。大学側は今年10月ごろから本人と連絡がとれなくなり、同月からの後期授業は事実上、休講状態が続いていた。日体大では逮捕を受けて11月30日付で、学長判断で非常勤講師を辞職させた。
 少林寺拳法界でも有力者だったようで、東京都少林寺拳法連盟のホームページには「名誉役員」の1人として「相談役」の肩書で名前が掲載されている。また都内のカルチャーセンターでは07年まで約4年間、少林寺拳法教室を開いていた。
 財団法人少林寺拳法連盟によると、段位は「正範士7段」(最高位は大範士9段)。道院(道場)を開くことが許される大拳士5段を上回る実力、人格を認められていたことになる。同連盟では逮捕について「事実関係を確認し、必要に応じてしかるべき対応をしたい」と話した。
(2010.12.1 日刊スポーツより)
 
 
 
ホントやめてほしいよな。こういうこと。
 
真面目にやってる大多数の道院長、指導者に大変な迷惑がかかる。何よりも信じてついきてくれた門下生に対する重大な裏切り行為だ。
 
もうアホかと。ガッカリするよ。
 
俺は知らん人やけど、七段で東京都連の相談役も務めていたのならば、実績もある人やろうに。
 
金の誘惑に負けたんやろな。
 
だけど俺、思うんだよな。
 
実はこういう人たちって、心(禅)を磨くのを忘れた人じゃなくて、技(拳)を磨くのを忘れた人なんじゃないかって。
 
金はできればたくさん欲しい。俺だってそうだ。
 
だけど、俺の知ってる技を真摯に追求している先生方は
 
技を追求するのに忙しくて
 
金なんて二の次だぜ?