少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

意識と工夫次第

大学生の時、中学生時代以降初めて組演武の大会に出場した。

そして

己の下手さに愕然とした。

「演武なんかできんでもええわ。やったら出来るし」

その程度に考えていたが、実際やってみると・・・

これができない。難しい。

正直、人に見せれるレベルではなかったと思う。

いろいろと課題はあったが、

その中の一つに、横転より起き上がりがあった。

横転より起き上がる時には、つま先を立てて前足底で立ち上がらなければならない。

しかし

俺は長年の癖でこれができず、足の甲が床についていた。また起き上がるのが遅い!

案の定、その年の結果は県大会の予選落ち。

この結果を受けて「こりゃ、いかん」と思い直し、どうしたら上手くなるのかを色々と考えた。ビデオを撮ってくれていたので、自分の動きを分析した。





横転より起き上がりは受け身だ。

しかし、これだけを練習するために時間を割くのはどう考えても勿体ない。非効率だ。

道院によっては普段の練習ではまったく練習せず、試験前に付け焼刃でやっているところも多分多いだろう。

そこで俺はハッと閃いた。

毎回練習できるやんか、と。

例えば逆小手で倒された時・・・、例えば小手投げ投げられた時・・・

よっこらしょっ、と起き上がるのではない。

必ず横転より起き上がりを使えばいいのだ、と。

毎回つま先を立てることを必ず意識すればいいのだ、と。

素早く起き上がるのだ、と。


一年間続けた。忘れなかった。

結果

翌年には全国大会の決勝にも行けた。本気で演武の練習をして出場したのはこの二年だけだけど、

俺はとても満足している。


練習は工夫次第だ。意識次第だ。

自分次第で

練習はもっと楽しくなる。楽しみになる。