少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

上達のコツ④ ~インプット、アウトプット(教えて教えられる)~

少林寺拳法には試合がない。もちろん演武大会はあるが、本当に厳しい「勝つか負けるか」を追求したものとは本質が異なる。 他武道やスポーツならば「試合」というものを通じて自分の今の力量を確認することができる。少なくとも向上心のある人間ならば、自…

上達のコツ③~こだわりと思い込みを捨てる(八方目)~

「少林寺拳法の技は痛いものだ」「いや、開祖の技は真綿にくるまれたようだったと言うぞ」あるいは「○○先生の掛け方はこうだった」「いや、うちの道院ではこうやって教えているから、この掛け方が正しい」。 こだわりを持つことは、悪いことではない。しか…

専門特化

仕事を変わる上で、専門の領域を選択しなければならない状況にある。 今度の仕事では、何しろできる仕事が膨大な範囲に上るため、全てをこなすことは無理なのだ。 自分の好きな領域、今後伸びそうな分野を選んで専門特化しなければならない。 かと言って、ず…

「術」と「略」

以前、「技」と「術」について、書いたことがある。 少林寺拳法の拳士に最も欠けているのは「術」ではないか。 その考えは今も変わっていない。 万人向けに「技」だけで楽しめるように練習方法が構成されているため、「術」まで至らないという部分もあると思…

振子突

あらゆる少林寺拳法の技法の根本となるのは、振子突だろう。 じゃあ、その振子突をどのようにするのか?というところで、見解が分かれるのが悩ましいところだが・・・。 よく聞く説明は、しっかりと体を左右に振ることを意識した上で突くというもの。 しかし…

小さく細かく動く。

技をやる上では、最小限の動きを意識しなければならない。 指導する時に「もっと崩さないと」とか「もっと大きく動いて」と言われる事もあるが、これは級拳士や初段くらいまでだろう。 大きく動けば時間がかかる。相手にも反応され易い。特に柔法においては…

技は格下にしか決まらないもの

たまに少林寺拳法の技法を批判して「格下にしか技が掛けられない」という論調をみるが、俺に言わせれば大きな勘違いだと思う。 技が相手に決まると言う事は、自分の方が格上だからだ。 相手の方が一枚上手ならば、そりゃかからなへんわな。 法形ですらそうだ…

肩の力を抜く

柔法は基本的にもたれた場所を動かさないように心がける。 そりゃそうだよな。もたれた場所が激しく動いてしまったら、相手に反応されるし。 もちろん、全く動かさないようにするのは不可能なので、ほかにも腕の回転や肘の動きも複合させなければならないの…

送小手

以前の話だが、練習で送小手をやった。 右手を持たれた状態から、たまたま右足を踏み出して掛けたのだが、相手をしてくれていた人が「前に出て掛けるんですか?」と聞いてきたので、「後ろに下がっても掛けれますよ」と言って、右足を軸に左足を引いて掛けた…

直蹴り

他武道・格闘技の交流会に行くと褒められたり、スパーをやっていても有効な技がある。 技というか基本なんだが、それは直蹴りだ。 空手やキックでは前蹴りと呼ばれる。 フルコン系やキックをやっている人達は強力な下段蹴りや中段蹴りを放つが、どちらかとい…

本質

俺の先生は、捻らず順体で動くことを重視する。 色々研究しているようで、いわゆる古武術の動きを取り入れているようだ。 しかし出稽古先の先生は、例えば内受けや上受けをする時でも手だけではなく「体を捻じって(体の動きを使って)受けろ」と説明する。 …

発見

この前朝の満員電車で気が付いた。 押されまいと力を入れていると逆に押されてしまうが、力を抜いているとギュウギュウ詰めの中でも自分の体か安定する事に。 これ 技にも応用できるんじゃね?

攻撃

「一番上手くなっていなければならない技って、いったい何だと思う?」 学生時代、尊敬していた方に、道場でふと聞かれたことがある。 俺はよくわからなかったが、その方は 「一足踏み込んでの逆突きだよ」 と答えられた。 少林寺拳法の法形において一番多用…

剛柔一体

突いたり蹴ったりが剛法、関節を捕ったり投げるのが柔法 → 技の剛柔一体 剛法の動きの中に柔法の動きが内包されており、逆もまた然り → 用の剛柔一体 少林寺拳法は、六百数十種の技があると謳っている。 しかし、これは柔法なら表裏左右四形、剛法なら左右二…

理想形

すべての技を「1」のタイミングで終わらせたい。 例えば内受突ならば、 1.内受 2.突き と、級拳士に教える。 これを「1」ですべて終わらせる。 逆小手なら、もっと順番を分解する。 しかし、たとえ柔法であろうとも「いーーーーーーーち」と止まらない…

突き

少林寺拳法の突きと言えば、腰と肩を十分に入れて突くのが基本。そして当たる瞬間に握り込む。 多分これが一般的じゃないかな? だけど、数年前からなんとなく思ってたんだけど、あんまり腰とか肩とか威力に関係ないような気がしてきた。もちろん、手突きじ…

基本動作に組み込む

2ちゃんねるに引用されていた俺のブログの一部ね。 ----------------------------------------- 598 :名無しさん@一本勝ち:2011/02/13(日) 20:07:01 id:USJr4qHg0 とある拳士のブログで面白い書き込みを見つけ…

小手抜

「龍王拳は龍華拳の母」とは少林寺拳士ならば誰もが知っていることだろう。 しかし実際には、掛手にばかり頼って捌手が使えていない人が多い。 龍王拳で学ぶべきは支点を作った状態で肘を如何に上手く使うかなのだが、きっとあんまり教えてもらっていないの…

自得

先日の練習である気付きがあった。 具体的な内容は割愛するが、上達するためにはこの「気付き」が不可欠であると俺は考えている。 ・良き師に就いて教えを請うこと。 ・自ら考え、自ら気付くこと。即ち自得すること。 相反するようなことと思われるかもしれ…

ノムさんこと、元楽天監督の野村克也氏の著書を図書館で借りてきて読んだ。 日経新聞の「私の履歴書」を連載していたものをまとめたものだが、やはり勉強になる。 その本の後半に次の文章が記載されていた。 「投球するときには上半身と下半身の全体を使って…

シャッターチャンス

仕事柄、よくカメラを使う。 一応自前の一眼レフも持っている。 カメラのことを専門に学んだわけじゃないけど、使っているうちに写真を撮るための「コツ」みたいなものをつかんだ。 建物など、動かない被写体を撮る時は関係ないのだが、人物を撮る時は でき…

支点を定める。

少林寺拳法の技術について、俺は 「梃子の理」と「運動神経の逆用」でほとんど説明することができると考えている。 もちろん、細かいテクニックもあるし、大前提として力を抜くということ、先を取るということがあるのだが。 逆小手も切小手も巻小手も木葉返…

なで肩

2ちゃんねるなんかを見てると、どうも少林寺拳法の人間は筋トレが足りないだの、ガリヒョロだの、と書かれていることが多い。 まあ確かに、もうちょっと鍛えたほうがいいんじゃないの?っていう人も多いよね。 でも武術の達人て 実は筋肉隆々じゃなくて、み…

小よく大を制す?

「力の強さや拳の堅さに頼らないで勝ちを制することのできる武術」 「たおやかな乙女が、大の男を気絶させることも可能という、恐るべき威力を持っている」 開祖の著書「秘伝少林寺拳法」では少林寺拳法がこのように紹介されている。 なぜ武道や護身術が必要…

姿勢が良すぎる

この前の武専で全国大会にも出場経験のある人が、先生に指名されて模範で法形をやっていた。 確かに上手い。背筋がまっすぐ立ってて動きが綺麗だ。 でも俺は、やっぱり演武だな、と思った。 演武の悪いところ、俺もそうだったんだけど、 足捌きで間合いを切…

「技」と「術」

券の三訓と言えば「守」「破」「離」。 拳の三要と言えば「技」「術」「略」 じゃあ拳の三徳と言えば? これ意外と答えられない人多いんだよな。 答えは 「護身練胆」「精神修養」「健康増進」。 それはさておき。 乱捕りと法形がつながらない。ほとんどの拳…

中心

法形は、剛法なら表裏左右四形、柔法なら左右二形となる。 当然、左右どちらも均等に練習し、卒なくこなすことが望ましい。 この前の練習では先生に中心を使えと指摘された。 俺は右利きなので、逆小手でも右手を持たれてから練習することが多かった。捌手と…

うねり

先日、他地区の武専に参加した時、腰挫を練習していたのだが、その流れで振捨表投の練習になった。 担当教官ではなかったものの、近くにいたある先生が俺好みの技をかけてくれたので、その感覚を基に俺もやってみたところ上手くいった。 攻者の一本背投に対…

DVD?

少林寺拳法にも技法のDVDがあるそうな。 60周年のDVD「解体新書」は俺も持っているが、級拳士の科目を本部職員が模範でやっているDVDは見たことがない。 DVDなぁ・・・ 正直、あんまり出して欲しくない、というのが本音だ。 なぜか? 頭が居着く…

意識と工夫次第

大学生の時、中学生時代以降初めて組演武の大会に出場した。 そして 己の下手さに愕然とした。 「演武なんかできんでもええわ。やったら出来るし」 その程度に考えていたが、実際やってみると・・・ これができない。難しい。 正直、人に見せれるレベルでは…