少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

新陳代謝

俺の会社では、「地域限定社員」という制度がある。
要するに、転勤のない社員だ。その代わり転勤ありの社員と比べ、少しばかり給料が少なくなる。なぜか出世も遅くなる。
 
数年前に導入されたのだが、まぁ、当時の状況からすると単に地域限定社員を増やすことにより、人件費を減らしたかっただけだったように思う。
その証拠に、俺は転勤ありの社員だったのだが、約10年異動がなかった。
 
ところが、会社も気付き始めたのだろう。
流れない水は澱むということに。
実際、ある程度年齢がいくと、転勤が嫌になる。
そうすると当然、地域限定の社員が増えてくるわけで、人材の流動が起きない。
結果、活性化しない。
 
しかもここ数年、新入社員の採用を抑制していたり、雇ってもパワハラなどですぐ辞める社員も多かったので、年齢比率で言うと逆三角形の構造が出来上がってしまった。
なんとも活力のない組織になってしまった。
 
その辺りのことに会社もやっと気付いたのか、地域限定だった社員を転勤可能な職種に転換させる方向に舵を切った。
ついでに俺も動かされたぜ。クソ。
 
しかし俺自身、動いて思ったことがある。
今までの自分の仕事の仕方が正しかったと思ったことや、逆に今までにないやり方をする同僚に出会うと感心する。
やはり人材の流動化は必要だろう。
 
 
少林寺拳法の道院でも同じだ。
新入門、転籍者が多い道院は活力がある。
同時に先生に魅力がある。
 
老舗の道院になると、ほとんどが四段以上で、練習がマンネリ化しているところもあるようだ。
悪いことではないが、こういう道院の人は仲間うちで固まりたがるから、あんまり好きじゃない。