少林寺拳法 修行日記

日常生活 即 少林寺拳法

別派

ここ数年、少林寺拳法を脱退して新団体を作る動きが加速しているように思う。

ひと昔前のように、本部のいう「不正」をしたとか、そんな理由ではなく、組織の方向性に納得がいかない人たちが独立する動きがあるようだ。

俺も正直、昔は「別派」と聞けば敵ぐらいに思っていた。

しかしよくよく考えれば、もとは仲間だったはず。違う団体に所属すれば、即ち「敵」と判断するほうがおかしいとおもうのだ。ヤクザでもなく一般ピープルだからな、俺たちは。

ただ、開祖に直接薫陶を受けた最古参の先生方は、例え組織に冷遇されようとも、あるいは破門になろうとも、別団体を作るようなことはしない。

かつての俺の師匠もそうだった。少林寺拳法の世界でカリスマと称される先生もそうだ。
少林寺拳法草創期に組織拡大のために全国へ散った先生方もそうだ。

それだけ開祖への恩義を感じているのだろう。

開祖の直弟子を第一世代と呼ぶならば、別派を作るのは第三世代の指導者以降だ。具体的に言うと現在60代の先生より下の世代だ。

時代とともに、開祖への思いも薄れていくのだろう。もしくは組織への接し方も変わるのかな。